心理学
性格のせいだという思い込み、根本的な帰属の誤り(Fundamental Attribution Error)
待ち合わせに20分も遅れた友人を見ると、「もともと時間にルーズな人だ」と真っ先に思ってしまいます。ところが、自分が遅れたときには、道が混んでいた、バスが遅れて来た、出かける直前に急な電話がかかってきたという事情が先に浮かびます。このとき、友人が置かれた状況を十分に考慮せず、性格のせいだと過度に説明する傾向が「根本的な帰属の誤り(Fundamental Att
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心理学
待ち合わせに20分も遅れた友人を見ると、「もともと時間にルーズな人だ」と真っ先に思ってしまいます。ところが、自分が遅れたときには、道が混んでいた、バスが遅れて来た、出かける直前に急な電話がかかってきたという事情が先に浮かびます。このとき、友人が置かれた状況を十分に考慮せず、性格のせいだと過度に説明する傾向が「根本的な帰属の誤り(Fundamental Att
食品栄養学
お弁当に入れようと皮をむいておいたリンゴが、お昼には黄色っぽく変色していた経験は、誰でも一度はあるでしょう。切っておいたジャガイモや半分に切ったアボカド、皮をむいたバナナも同じです。傷んでいるわけでもないのに色が変わるこの現象が、「酵素的褐変(Enzymatic Browning)」です。 酵素的褐変とは、簡単に言えば「果物や野菜に含まれる酵素が空気中の酸素
社会福祉学
大きな建物に多くの人を集め、一括してケアする方法が、長い間、福祉の基本のように考えられてきました。規則は一定で管理もしやすい一方、そこで暮らす人は、いつ寝るか、誰に会うかさえ自分で決めることが困難です。施設を縮小・閉鎖しながら、地域社会で暮らせるよう支援の場を移していく流れを、社会福祉学では「脱施設化(Deinstitutionalization)」と呼びま
物理学
晴れた日に見上げると、空はいつも青く見えます。ところが、太陽光はさまざまな色が混ざった白い光で、空気は透明なのに、なぜ空だけがとりわけ青いのでしょうか。同じ空が日暮れには赤く染まる理由も気になります。この両方の光景をまとめて説明する物理現象が「レイリー散乱(Rayleigh Scattering)」です。 レイリー散乱とは、簡単に言えば「光の波長よりもはるか
物流
店舗や工場で品物を注文するとき、「一度にたくさん買えば楽だ」という考えと「少しだけ買えば倉庫の負担が軽い」という考えがよくぶつかります。積み置きが多すぎると保管費が膨らみ、注文の頻度が高すぎると注文・入庫にかかる固定費が繰り返し発生します。この両方の費用の負担が最も小さくなる点を探す古典的なモデルが、「経済的発注量(Economic Order Quanti
図書館情報学
図書館や論文データベースで資料を探すとき、最初に思いついた検索語で、一度に完璧な結果一覧が得られると考えがちです。しかし、実際に探索していると、関心は少しずつ変わり、手がかりもあちこちに散らばっています。森の中でブルーベリーを一粒ずつ摘んでかごに入れるように、情報を少しずつ選んで集めるこの過程を、図書館情報学では「ベリーピッキング(Berrypicking)
ロボット工学
人は歩くとき、片足を上げて前に踏み出すたびに、ごく短い間、片足立ちになります。私たちは何気なくこれをこなしていますが、二足歩行ロボットにとって歩くとは、絶えず倒れようとする体をそのつど支え、立たせ続けることです。このとき、ロボットが倒れていないかを判断する基準として長く使われてきた概念が「ゼロモーメントポイント(Zero Moment Point)」です。
デザイン学
スーパーで買い物をしていて、白い牛乳パックが並ぶ棚に、赤い箱がひとつだけ交じっているのを見たことはありませんか。家に帰って思い返すと、ほかの牛乳の名前はうろ覚えでも、その赤い箱だけははっきりと覚えています。このように、似たものの中でひとつだけ異なるものが記憶に残りやすくなる現象が、「フォン・レストルフ効果(Von Restorff Effect)」です。 フ
教育学
友達に道を教えるとき、「コンビニを過ぎて右に曲がって」と言葉だけで伝えるとすぐに忘れてしまいますが、簡単な地図を描いてあげると長く覚えていられます。単語帳の「りんご」は簡単に覚えられるのに、「正義」や「概念」のような言葉は、何度も頭から抜け落ちてしまいます。それは言葉と絵が頭の中で異なる経路を通って記憶されるためだと説明するのが、「二重符号化理論(Dual
観光学
リゾート地の海辺には足の踏み場もなく、有名な遺跡の前では入場待ちの列が路地を埋め尽くしています。多くの客を迎えるほど地域は活気づくと考えられていましたが、いつしか住民は疲れ、旅行者も感動を失っていきます。ある場所が持ちこたえられず、崩れ始めるその限界線こそが、「観光収容力(Tourism Carrying Capacity)」です。 観光収容力とは、簡単に言
経済学
燃費のよい車に買い替えると、週末ごとに少し遠くまでドライブに出かけるようになります。ガソリン代が減るので、気軽に車を使う日も増えます。同じ距離を走るのに必要な燃料は減ったのに、走行距離が十分に伸びると、ひと月に使う燃料の総量はかえって多くなることがあります。効率向上に伴う使用の増加が予想される節約量を上回り、総消費を増やす場合を「ジェヴォンズのパラドックス(
経営学
友人が多く使っているメッセンジャーほど自分もそちらに移り、出品者が多い中古品売買アプリほど買える品物が増えます。電話も自分だけが持っていてはほとんど役に立ちませんが、周囲に電話が増えるほど、かけられる相手が増えます。このように、使う人が増えるほど製品やサービスの価値も高まる現象、それが「ネットワーク効果(Network Effect)」です。 ネットワーク効