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読書時の眼球運動の過程と速読の概念

今回は、読書時の眼球運動と速読についての資料を作成したいと思います。ここでいう読書時の眼球運動とは、本を読むときに目が文字の行に沿って動き、跳躍運動と停留運動を繰り返すことを指します。

 

跳躍運動や停留運動といった用語は耳慣れないかもしれませんが、これから画像とともに一つずつ紹介していきます。

 

跳躍運動

基本的で素早い跳躍運動(認識不可能) 基本的で素早い跳躍運動(認識不可能)

跳躍運動とは、眼球(目)が本にある文字に沿って素早く動く基本的な運動です。跳躍運動にかかる時間は約0.0229秒で、人が認識できないほどの速さで行われるため、跳躍運動中は文字を認識できません。

 

停留運動

跳躍運動の途中で一時的に止まり、文字を認識 跳躍運動の途中で一時的に止まり、文字を認識

停留運動とは、非常に速い跳躍運動の途中で目が止まる運動を指します。停留(停止)時間は通常0.25秒で、人が本の文字を読める時間の大部分は、この停留時間に当たります。

 

逆行運動

たどってきたところを再び戻る運動 たどってきたところを再び戻る運動

逆行運動とは、文字を見ても理解できなかったり、誤って認識したりしたときに、すでに読んだ箇所へ戻る眼球運動を指します。逆行運動は、読書能力が比較的未熟な小学校低学年で多く見られ、本を読む経験が増えるにつれて徐々に減少します。

 

行間運動

行を最後まで読んだら次の行へ! 行を最後まで読んだら次の行へ!

眼球運動の最後は行間運動です。これは、今読んでいる行を読み終え、次の行へ移る眼球運動です。つまり、その行の最後の停留位置から、次の行の最初の文字がある位置へ移動することです。

 

行間(行の間隔)が広すぎたり狭すぎたりすると、行間運動の失敗率が高くなるため、読みやすく適度な行間で出版された本を選ぶとよいでしょう。行間運動には約0.04~0.06秒かかります。

 

眼球運動全般は、小学校4年生ごろまで急速に発達し、その後は徐々に発達の速度が緩やかになる傾向があります。

 

速読

速読の基準は?? 速読の基準は??

速読とは、簡単にいえば本を速く読むことです。一定時間内にできるだけ多くの文章を読解する方法を指し、普段の読書の5倍以上の速さで読みながら、1分間に3,000~4,000字以上を見落とさずに認識できた場合に、速読したとみなされます。

もちろん、短時間に多くの文字を読んだからといって、そのすべてを覚えているわけではありません。速読には、眼球運動を調整する能力、注意力、集中力という3大要素があり、詳しい内容は次のとおりです。

 

眼球運動の調整能力

認知視野と知覚視野 認知視野と知覚視野

目が対象を認識するとき、はっきりと認識できる約6cmの範囲を認知視野といい、その周辺でおおまかにしか認識できない約120度の範囲を知覚視野と呼びます。

 

人は認知視野の範囲内に入る文字しか知覚できないため、認知視野の範囲を広げる訓練が速読で最も重要だといえます。

 

注意力

本をしっかり読もうとする意志! 本をしっかり読もうとする意志!

注意力は自分の意志で調整できる能力で、本を読むときにより注意を払って読むと、認知視野の範囲内にある文字を正確に認識できるようになります。

 

しかし、注意力が不足するほど逆行運動の回数は増えます。これは、本を見てはいるものの、意識はほかのところに向いていて、ぼんやりと目だけを本に向けているような状態を指します。いわゆる「ぼうっとしている」と表現される状況です。

 

結局のところ、注意力は自分の心がけによって調整できるものなので、長時間維持できるようにするための個別の訓練が必要です。

 

集中力

本以外は何も気にならない集中力! 本以外は何も気にならない集中力!

人が最も効果的に集中力を発揮できる時間は、通常3分ほどです。この時間に全神経を集中させることで、理解と記憶を高めることができます。

 

訓練によって認知視野の範囲を広げ、1回の停留ごとに多くの文字を認識できるようになれば、速読能力を向上させられるでしょう。

 

 

 

以上、読書時の目の動きを意味する眼球運動と、それを活用した速読について見てきました。速読能力を向上させるには、注意力・集中力を高める訓練、認知視野を広げる訓練、視知覚能力を開発する訓練、理解度を高める訓練、機器を活用した訓練など、さまざまな方法で継続的に練習する必要があります。

 

読書と速読の基本的な概念を理解し、自分に合った読書習慣を見つけてみてください。