今回は、図書館システムが発展し、自動化されていく過程と、その導入に伴うメリット・デメリットについての資料を作成したいと思います。
図書館の自動化とは、図書館の主要業務である資料収集や目録作成、貸出・返却、相互貸借業務などをより効果的に行うために、電子機器とコンピュータ技術を用いて業務を自動化することをいいます。
自動化によって図書館内の単純な反復業務を減らし、業務の単位費用を削減できるほか、利用者により充実したサービスや機能を提供できるという特徴があります。
本資料では、こうした図書館自動化システムの発展過程を取り上げ、インターネットと自動化が本格化した1990年代以降の内容を中心に扱います。それ以前の過程は、画像と概要で紹介します。
図書館自動化の発展過程(1990年代以前)
図書館システムの発展過程(1930年代~現在)
まず、画像は図書館システムの初期段階から現在までの全体を対象に、主要なキーワードだけを抜き出して作成しました。
1980年代以前
- 1936-1950 - パンチカードシステム
- 1960年代 - 汎用コンピュータの使用/機械可読目録(MARC:Machune Readable Cataloging)の開発
- 1970年代 - 汎用コンピュータの使用/オンラインシステムの開発/ミニコンピュータの利用開始/DBMSの利用の普及
- 1980年代 - 図書館ネットワークの本格化/オンライン閲覧目録(OPAC)の増加
1980年代に入ると、コンピュータが徐々に小型化し、マイクロコンピュータの開発が進むにつれて、図書館ネットワークシステムが単独で使用され始めました。
また、80年代からオンライン閲覧目録(OPAC)が増え始め、図書館ではCD-ROMが図書館業務用、書誌情報検索用、参考情報検索用などの用途で使用されました。
1990年代のシステム
ネットワークの導入と発展
90年代に入ると、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットなど、さまざまなネットワークが発達し、図書館の自動化に影響を与え始めました。
ネットワークを通じて図書館の情報を共有するために、通信プロトコルや電子文書の交換形式など、ネットワーク関連技術の標準を適用する取り組みが続けられました。また、利用者がネットワークを通じて他の図書館の情報に直接アクセスできるようになると、即時の原文提供サービスへの需要が高まる傾向が見られました。
その後、利用者インターフェースとしてGUI環境が導入され始め、図書館自動化システムのDBは、書誌情報やマルチメディア情報を含む統合的なデータベースへと移行し始めました。
1990年代以降
インターネットの急速な発達
90年代後半に入ると、インターネットやインターネット上の情報の活用が本格化し始め、図書館業務が自動化され、書誌情報データベースを通じたサービスが提供されるようになりました。
また、世界中の図書館や図書館利用者は、インターネットを通じて、書誌ユーティリティが提供する情報検索や原文提供サービスに容易にアクセスできるようになりました。
現在
情報の多様化と統合
現在は、すべての図書館で電子図書館システムが使用されています。電子図書館システムは、図書館の所蔵資料の書誌情報から原文、マルチメディア資料に至るまで、さまざまなコンテンツを提供しています。
各国の技術報告書などを国際的に交換する作業などが行われており、世界各国が協力して国際書誌コントロールに取り組んでいます。
また、デジタル著作権管理(DRM)、デジタルオブジェクト識別子(DOI)、XML、メタデータといった標準技術などが、デジタル図書館の資源を流通させるための中核的な要素として定着しました。
図書館自動化のメリット・デメリット
図書館自動化の特徴とメリット・デメリットは?
図書館システムの自動化によって便利な点も増えていますが、メリットがあればデメリットも伴うものです。これに関連して整理した図書館自動化のメリット・デメリットは、次のとおりです。
図書館自動化のメリット
- 図書館業務を迅速かつ正確に、そして手軽に処理できます。
- 図書館サービスが多様に拡充・開発され、利用者に提供されます。
- 図書館の資源を管理・活用しやすくなります。
- 図書館外部の資源を容易に活用でき、図書館の機能が向上します。
図書館自動化のデメリット
- 図書館の規模が大きくなるほど、初期費用や維持費用の負担が増えます。
- データが誤って入力された場合、潜在的なエラーを引き起こす可能性があります。
- システム障害や停電が発生すると、図書館業務全体が麻痺します。
- システムが安定するまでに長い時間を要します。
以上、図書館システムの発展過程と自動化のメリット・デメリットについて見てきました。
図書館システムの発展は、コンピュータやインターネット技術の発展と歩みを共にしており、互いに密接な関係にあることを参考にしていただければと思います。また、本資料が図書館システムへの理解の一助となれば幸いです。