今回は、メタデータの概念と特徴について資料を作成したいと思います。あわせて、メタデータの記述に用いられる言語であるHTMLとXMLの特徴についても簡単に見ていきます。
メタデータを定義する際に最もよく使われる表現が「データのデータ」です。ここでいうデータは電子資源を意味し、資料の作成者が直接作成します。
メタデータの概念
メタデータの例
メタデータは、検索エンジンなどに提供するため、情報資源そのものにデータを含める形で作成されます。こうした情報には、識別情報、アクセスポイント、所在情報が含まれます。
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メタデータは、インターネットの普及によって情報があふれ、そのファイル形式が多様化する中で必要性が高まりました。メタデータを通じて、利用者は膨大な情報の中から求める情報を素早く簡単に見つけることができます。
また、メタデータは利用者からは見えない情報であるため、その働きを直接実感することは難しいものの、機械はメタデータの内容を読み取って理解し、利用するため、ウェブ上で非常に重要なデータといえます。
メタデータの活用と構成
メタデータが活発に利用されている場所
Karen Coyleはメタデータを「ある目的を持って作成されたデータ」と定義しました。こうしたメタデータの代表的な利用例が、書誌事項を記述するための図書館での利用です。
図書館では従来、MARC(Machine Readable Cataloging)が使われていましたが、1995年にOCLCとNCSAによって、ダブリンコア(DC)という新しいメタデータ形式が作られました。これは従来の形式よりも理解しやすいように簡素化し、国際的に通用するようにしたもので、とりわけ拡張性を持たせた点が際立っています。
ダブリンコアの15要素
- タイトル(Title)
- 作成者(Creator)
- タイプ(Type)
- その他の作成者(Contributor)
- 出版者(Publisher)
- 日付(Date)
- 言語(Language)
- 形式(Format)
- 説明(Description)
- 主題(Subject)
- 関係(Relation)
- 識別子(Identifier)
- 権限(Rights)
- 情報源(Source)
- 範囲(Coverage)
メタデータをXMLで作成するには、記述要素や属性に関する設計を先に行う必要があります。この設計には、DTDやXMLスキーマを用います。
そして、これを表示するには、メタデータ要素を含むCSS(Cascading Style Sheets)、XSL(eXtensible Style Language)で定義する必要があります。
XMLコードのElement部分の例(ダブリンコアの15要素を活用)
以上の内容に関連して、メタデータの構成と特徴をまとめると、次のようになります。
XMLの構成
※ 記述要素(Element)
- 記述規則が過度に簡略化され、アクセスポイントと識別情報が区別されていないため、一貫性に欠けます。
- アクセスポイントとして使用する情報の形式に関する規則がありません。
- 記述要素の種類と性質は、分野によってさまざまです。
- 目録で8つの事項に分けるように、情報をグループ化する方法が必要です。
※ 記述属性(Attribute)
- 属性は属性名と属性値で構成され、記述スキーム(Encoding Scheme)が必要です。例:日付の表記形式、地名の表記形式、DDC、KDCなど
- シソーラスやオントロジーなどの統制語彙集が必要です。
※ 記述言語(Encoding Language)
- HTML - ウェブ上で文書の様式(形式)を規定する言語で、TAGと属性(Attribute)を規定した国際標準言語です。
- XML - SGMLを簡素化した形の言語で、用途に合わせてTAGを定義して使用できます。
- XML-RDF
- RDF-OWL(W3C標準)- Lite、DL、FULLの三種類があります
- Topic M APS(ISO標準)
※ 形式定義
- DTD - XML DTD(文書型定義:Document Type Definition)は、要素型定義、属性リスト定義、エンティティ(実体)宣言、記法宣言、処理命令、コメントを含みます。
- XML Schema - DTDの問題点を補うために、W3C(World Wide Web Consortium)がXMLスキーマを標準として提示したものです。
- RDF Schema - XMLスキーマを基盤として、異なるスキーマ間でもデータを統合でき、意味、構文、構造に関する共通の規則をサポートします。
- OWL(Lite、DL、FULL)RDF Schema
HTMLとXMLの比較
HTMLの構造を理解する
メタデータを表現するための最も代表的な例は、 HTMLタグだといえます。HTMLタグには<head>、<body>が含まれ、<body>の中には<table>、<table=表>の中には<tr>、<tr=行>の中には<td=マス(セル)>が入るなど、上位から下位へとtree(木)の形をした階層構造になっています。
HTMLの階層構造については、文章よりも上の画像を見るほうが、少し理解しやすいでしょう。
HTMLとXMLの比較
しかし、HTMLには代表的な限界が2つあります。
一つは、文書の様式を表現するために属性(文字、色など)を使用することから生じる問題で、もう一つは、HTMLの基本的なTAGの語彙が標準で定められている点です。ただし、現在のHTMLでは、Custom Elementsの規則に従って独自の要素を作成できます。XML(eXtensible Mark-up Language)はSGMLを簡素化したもので、用途に合ったTAGで文書の構造とデータを記述できます。
これらの問題を解決するため、前者についてはCascading Style Sheet(CSS)やeXtensible Stylesheet Language(XSL言語)を使って表現し、後者についてはTAGをDTD(Document Type Definition)やXML Schemaで定義することで解決します。
以上、メタデータの概念と特徴、そして関連して使われる言語であるHTMLとXMLについて簡単に見てきました。複雑な内容ですが、メタデータについて最も重要なのは、膨大な情報の洪水の中から求める情報を効率的に見つけるために、一定の規則に従ってコンテンツに入力するデータだという点です。
こうした概念をもとにメタデータへの理解が深まったことを願い、メタデータおよびHTML、XMLについての記事をここで終えます。