本文へ移動
雑学書庫好奇心が集まる場所
日本語

人の代わりに機械が荷物を探す倉庫、自動倉庫システム(Automated Storage and Retrieval System)

大型物流倉庫を思い浮かべると、高い棚の間をフォークリフトが行き交い、作業員がリストを手に通路を歩き回る姿がまず目に浮かびます。ところが最近、通路に人の姿がほとんど見えない倉庫があります。天井近くまでそびえる棚の間を機械が自ら走り、荷物を入れたり取り出したりしているからです。

このように、コンピューターの指示に従って機械が決められた場所に荷物を保管し、必要なときに取り出してくる設備こそが「自動倉庫システム(Automated Storage and Retrieval System)」です。英語の頭文字をとってAS/RSとも呼ばれ、人が荷物を探しに行く代わりに荷物が人のところへやって来るよう、倉庫の働き方を変えた技術を指します。

この記事では、自動倉庫システムが登場した背景と基本的な仕組み、荷物の大きさや用途によって分かれるさまざまな種類、そして導入したときの長所と見極めるべき限界まで、順に見ていきます。


機械が入れて取り出す倉庫の構造と活用

自動倉庫システムが生まれるまで

天井近くまでそびえる高い鉄製のパレット棚に、木製パレットの上の箱が積まれ、狭くきれいな通路が続く現代的な大型倉庫の内部

倉庫の仕事は見た目以上に手間のかかる作業です。物を運び込んで置き場所を決めて収め、注文が入ればまた探して取り出す過程で、人と機器が絶えず行き来しなければなりません。

(1) 高さを使いたい倉庫
地価が高い場所ほど倉庫を広く建てにくいため、棚を高く積み上げて空間を活用しようとします。しかし棚が高くなるほど、人やフォークリフトが安全かつ素早く荷物を扱うのは難しくなります。

(2) 1960年代の始まり
自動倉庫システムは1960年代に初めて登場しました。初期には重いパレット単位の荷物を扱うことに重点が置かれ、技術の発展とともに、箱や小さな部品のように扱う荷物のサイズがだんだん小さくなっていきました。

(3) コンピューターが覚えている在庫
自動倉庫の核心は、機械よりもコンピューターにあります。どの棚に何がいくつあるかをコンピューターが記録しているので、人が倉庫の配置を覚えなくても、目的の物を正確に見つけ出せます。


入れて取り出す基本原理

高い棚の間の狭い通路で、背の高い支柱を備えた自動スタッカークレーンが床のレールに沿って動き、箱を載せたパレットを運ぶ様子

自動倉庫システムは大きく分けて、荷物を保管する棚、荷物を運ぶ機械、そして全体を指揮するコンピューターで構成されます。

(1) 入庫
パレットや箱を入庫地点に載せて品物の情報を入力すると、コンピューターが適切な空き棚を選び、機械に保管を指示します。機械は荷物をその棚まで運んで収め、コンピューターはすぐに在庫記録を更新します。

(2) 出庫
取り出す品物の種類と数量を指定すると、コンピューターがその品物のある棚を探して作業の順序を決めます。機械は該当する棚から荷物を取り出し、決められた出庫地点に降ろします。

自動倉庫システムの入庫と出庫を2列で示すインフォグラフィック。入庫の列では、入庫地点に荷物を載せるとコンピューターが空き棚を選び、機械が棚に収めたあと在庫記録を更新する流れが、出庫の列では、品物と数量を指定するとコンピューターが棚を探し、機械が荷物を取り出して出庫地点に降ろす流れが矢印でつながっており、いちばん下には荷物を保管する棚、荷物を運ぶ機械、全体を指揮するコンピューターという説明が書かれています。
自動倉庫システムでは、コンピューターの指示に従って機械が空き棚に荷物を収め、必要な荷物を探して出庫地点まで取り出してきます。

(3) 周辺設備とのつながり
入出庫地点は、コンベヤーや無人搬送車とつながっていることが多くあります。そのおかげで、倉庫から取り出した荷物が生産ラインや積み込み場まで、人の手をほとんど介さずに流れていきます。


荷物によって異なるさまざまな種類

アルミニウムの格子の中に灰色のプラスチック箱が何段も積み重ねられ、格子のいちばん上で小さな箱型ロボットたちが箱を持ち上げるキューブ型の保管設備

自動倉庫システムには、決まった一つの模範解答はありません。扱う荷物の大きさや量、必要な速度に応じて適した方式を選びます。

  • スタッカークレーン(Stacker Crane):固定された通路に沿ってレールの上を水平に走りながら、支柱を伝って上下に動き、荷物を入れたり取り出したりする代表的な方式です。
  • ユニットロード(Unit-Load AS/RS):パレットのように大きく重い単位の荷物を丸ごと保管し、運ぶ大型システムです。
  • ミニロード(Mini-Load AS/RS):箱やトレイに入った小さな部品や商品を扱うシステムです。
  • シャトル方式(Shuttle System):棚の段ごとにシャトルが個別に水平移動し、固定された昇降機が上下の移動を担うことで、クレーン方式より処理量を高めます。
  • 垂直昇降モジュール(Vertical Lift Module):背の高いキャビネットの中のトレイを機械が取り出し、作業員の前の窓口まで運んでくる小型設備です。
  • カルーセル(Carousel):棚そのものが水平または垂直に回転し、必要な棚を作業員の前まで回してくる方式です。

最近では、箱を格子状のマスに何段も積み重ねておき、いちばん上を走るロボットが箱を持ち上げるキューブ型の保管方式も広く使われています。ノルウェーのオートストア(AutoStore)が代表的で、2005年に最初の商用システムを設置しました。


長所と見極めるべき限界

自動倉庫から取り出されたプラスチック箱がローラーコンベヤーに乗って作業台の前に届き、空の注文用の箱が置かれた整然としたピッキング作業台

自動倉庫システムは、物量が多く、スペースが狭く、正確さが重要な場所で特に力を発揮します。逆に言えば、すべての倉庫にぴったり合う答えではありません。

(1) スペースと人手の節約
通路を狭くし、棚を高く積み上げられるので、同じ土地により多くの物を保管できます。荷物を探して歩き回る時間がなくなり、入出庫にかかる人手も大きく減ります。

(2) 正確な在庫管理
すべての入出庫がコンピューターの記録とともに行われるため、物を間違った棚に置いたり数量を数え間違えたりするミスが減ります。高価な物や扱いの難しい物を保管するときに特に有利です。

(3) 大きな初期費用と柔軟性
設備を整えるには多額の費用と広い設置スペースが必要で、小さな企業には負担になります。一度建てると構造を変えにくく、機械が止まると倉庫全体が止まりかねないため、点検や備えもあわせて用意しておく必要があります。


自動倉庫システムは、図書館、工場、オンラインショッピングの物流センターのように、多くの物を速く正確に扱わなければならない場所で、ますます広く使われています。ただし、まずは費用と物量をしっかり見極め、自分たちの倉庫に合った方式を選ぶ判断が先です。

物がどこにあるかを正確に把握し、必要な瞬間に取り出せるようにすること、それが賢い倉庫運営の第一歩です。

この記事をPDFで手元に

今読んでいる記事の、選択した言語の版を購入できます。

US$1.00
選択中の言語: 日本語

US$1.00 · 1記事・1言語

一度購入すれば、同じアカウントでログインして購入した版を再ダウンロードできます。

PDFサンプルを見る ↗本文は引き続き無料で読めます。サンプルでPDFの文字やレイアウトを確認できます。

販売者情報

商号
아카이지
代表者
안호원
事業者登録番号
530-02-04118
通信販売届出番号
2026-경기군포-0626
届出先
경기도 군포시
事業所所在地
경기도 군포시 산본천로 119-9, 1109동 405호 (산본동, 주공아파트)
ホスティング提供者
카페24(주)
お問い合わせメール
sgjjojo@gmail.com
お問い合わせ電話番号
010-4194-0821

事業者情報の確認(韓国公正取引委員会)